J1ベガルタ仙台様の「KIZUNA未来プロジェクト/宮城・東北DreamProject」の一環で、2019年11月10日(日)明治安田生命J1リーグ 第31節 清水エスパルス戦に、農産物栽培と販売を通じて地方創生と障害者雇用に取組む「幸 満つる 郷 KDDIエボルバ 野蒜(宮城県東松島市、以下 幸満つる郷)」※1で働く社員50名を招待いただきました。
ベガルタ仙台様の取組み、幸満つる郷との地域活性化の活動とともに、当日のレポートを紹介いたします。
心の底からの笑顔を「宮城・東北Dream Project」
ベガルタ仙台様は、フットボールを通じて、ホームタウンの活動の枠組みを超えて「絆」を広げるスポーツ振興、地域連携、社会貢献、東日本大震災復興活動のクラブ創立25周年記念事業「KIZUNA未来プロジェクト」に取組んでいらっしゃいます。その一つが、“プロサッカー選手の熱いプレーで心の底からの笑顔を共有したい“という想いでスタートした「宮城・東北DreamProject」です。被災地の子供たちや、福祉施設・障害を抱える方々などをホームゲームに招待する同プロジェクトにおいて、このたび幸満つる郷にお声をかけていただきました。
ご招待いただき、ありがとうございます。
<10月の月間やまや賞贈呈プレゼンテーターに幸満つる郷メンバー家族を起用いただきました>
地域活性化の活動でつなぐ「絆」
幸満つる郷は、ベガルタ仙台様の「KIZUNA未来プロジェクト」の取組みに賛同し、2019年6月より「宮城県の地域活性化」への共同活動をスタートしました。11月4日(祝)には、「ベガルタバスで行く!東松島市、秋の味覚満喫ツアー」において、ツアーに参加した皆様がさつまいも堀りや焼き芋、芋煮会などのイベントを楽しむコミュニティ拠点として幸満つる郷の地を活用いただくなど、活動を通じた交流を深めています。
ベガルタゴールドに染まったスタジアム、至近距離で見るプロの技に感激
ユアテックスタジアム仙台に集合した幸満つる郷メンバーのほとんどが、人生初のスタジアム観戦です。ベガルタ仙台様より記念品としていただいたオリジナルTシャツを我先にと身に着けゲートをくぐると、晴天にキラキラと光り輝く深緑の芝、掲げられた色とりどりの横断幕、ベガルタ仙台のチームカラー「ベガルタゴールド」に染まった観客席の光景に、「すごい」「広い」「綺麗」「眩しい」と感嘆の声が漏れました。
少し緊張していたメンバーですが、身にまとった「ベガルタゴールド」がスタジアムとの一体感を生んだのか、しばらくすると自然と緊張もほどけてリラックス。ベガルタ仙台様が準備してくださったお弁当を食べながら、スタメンをチェックしたり、記念撮影をしたり、「復興きずなLEDビジョン」に流れるメッセージ※2に注目したりと、キックオフまでの間も満喫しました。
クラブマスコット「ルターナ」の新しいスーツお披露目に、「仙台のジュリー」沢田研史さんの熱唱ライブにとサポーターが沸く中、LEDビジョンに、幸満つる郷メンバーが映し出されました!この時を待っていましたと勢いよく立ち上がったメンバーは、観戦の機会をいただいたことへの感謝の気持ち、応援の気持ちを込めた「がんばれ ベガルタ仙台 幸満つる郷」のボードを掲げて参戦!
メンバー代表数名は、選手の皆様の試合前のアップ風景を至近距離で見れる機会をいただき、観客席のサポーターが歌う応援歌(チャント)が響くなか、迫力あるシュートや、巧みなパス、大好きな選手を間近で見れる幸運に、言葉が出ないほど感激していました。
キックオフ!!迫力あるプレーに応援も白熱、勝利に大興奮
緊張がほぐれたものの、キックオフの笛が鳴ると、どんな掛け声で応援すればよいのか戸惑うメンバーもいましたが、J1リーグ戦残り4試合、勝ち点35で並ぶ、清水エスパルスとの大一番、会場中のサポーターから大声援が飛び交う中での迫力あるプレーにすぐ夢中になり、「いけー!!」「惜しい!!」「がんばって!!」とみんな大声を出して応援。
プレーに一喜一憂しながらも、みんなで観戦し、みんなで応援することが楽しくて、笑顔でボールを追いかけました。
前半20分、待望の先制点に「決まったー」「やったー」「勝つ!」と立ち上がり、後半3分のコーナーキックからのヘディングシュートが決まった直後はハイタッチやガッツポーズで大盛り上がり!試合時間90分が経過、アディショナルタイム4分が掲示されると、どこからともなく「守って」「このままこのまま」「こらえろー」と声があがり、2対0でベガルタ仙台の勝利が決まった瞬間には、みんな今日一番の笑顔で「やったー」「ありがとう」「ばんざーい」とピッチに向かって叫んでいました。
選手の皆様と記念写真、盲導犬も一緒に天然芝のピッチへ
普段立ち入ることのできない美しく整備された天然芝のピッチに足を踏み入れ、選手の皆様の姿を間近に見ると、夢見心地になってしまい、団旗を大きくなびかせながらサポーターの皆様が歌っていた勝利の応援歌「AURA(オーラ)」が遠のくほどでした。
<選手の皆様と記念写真、ベガルタ仙台様のご厚意で盲導犬も一緒にピッチへ※3>
帰り道は、スタジアム観戦の話題で持ち切りでした。
「見えなくても応援の声や会場の音、みんなの興奮を体に感じて、スポーツ観戦の楽しさを知りました。これを機会に、サッカーに野球に、臆せずスタジアムに行きたいと思いました!」
「普段は出ない大きな声が思わず出ていることに気が付いてびっくりしました。今日は“大切な試合”と聞いていたから、ずっと力が入っていました。次の試合も応援しています」
「サッカー初心者で、みんなに解説してもらいながら楽しみました。どんな時にコーナーキックになるのか?どうしてファウルなの?と知れば知るほど、サッカーが好きになりました」
また、芝を栽培している幸満つる郷の社員ならではの声もありました。
「青々とした立派な芝だった」「近くで見たいと思っていたら、芝に入れて嬉しかった」「チェック柄に張ってて美しかった」「幸満つる郷の芝とは違った!寒さにも強くてずっと緑色を保てる品種だと思う!」
どんな会話になっても、最後には、みんなが「本当に楽しかった」「次の試合はいつ?」「応援しようね」と笑顔になっていました。
<観戦チケットと、記念にいただいたオリジナルTシャツ、オリジナル反射バンド>
幸満つる郷の社員にホームゲーム観戦の機会をいただいたベガルタ仙台様ならびに、社員が抱えるさまざまな障害を理解し、団体での移動や観戦をサポートいただいた皆様に、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。
KDDIエボルバは、今後も幸満つる郷における農産物栽培や販売、コミュニティ拠点となるイベント開催等の取組みや、地域ボランティア活動への参加を通じ、東北ならびに東松島市の復興支援、地方創生に取組んでまいります。
- 1.「幸 満つる 郷 (さち みつる さと) KDDIエボルバ 野蒜(のびる)」は、被災元地の有効活用と雇用機会の創出を通じて東松島を中心とした地方創生への寄与を目的に、地元の障害者の方々やアクティブシニアの方々を積極的に雇用し、ベビーリーフや枝豆、ミニトマトなどの農産物栽培や、収穫野菜を使った加工品製造などを行うKDDIエボルバの農福連携の農産物栽培拠点です。
URL:https://www.altius-link.com/recruit/challenged/nobiru/ - 2.ベガルタ仙台様は、全国の方々が今でも寄り添っていることを被災者の「こころ」に届けたいという想いを込めて、2017年よりユアテックスタジアム仙台のバックスタンド側最前列席前の壁面に「復興きずなLEDビジョン」を設置し、サポーターやファンに限らず、全国から集まった復興支援・応援メッセージをスタジアム内のLEDビジョンに投影する取組みをしていらっしゃいます。
- 3.ベガルタ仙台様ならびに仙台市様のご厚意により、特別に、天然芝を敷設したピッチに全盲社員とともに盲導犬の入場を許可いただきました。「ユアテックスタジアム仙台」では、スタンド内の指定エリアで「介助犬(盲導犬、盲聴犬)」と一緒に観戦できます。観戦をご希望の方は、「ベガルタ仙台 インフォメーションデスク TEL:0570-064-564 (オペレーター対応 受付時間 平日10:00~18:00)」にお問合せください。