アルティウスリンクでは、新卒採用としてキャリアプランに合わせて選べる複数の職種を用意しています。領域を定めず幅広い分野で事業を推進する「基幹職(総合職)」のほか、エンジニアとして専門性を発揮する「ITスペシャリスト職」、働く地域を限定した転勤のない「エリア職」があります。
本ブログでは、基幹職として入社した37名の2か月にわたる新入社員研修をレポート! vol.1として、多様な人たちと一緒に働くためのコミュニケーションについて学ぶ様子をお伝えします。
< 新入社員が一同に会して集合研修を受講 >
■ メンバーと協力しブロックタワーを再現! チームビルディング研修
アルティウスリンクでは、社員各々がキャリアアップできるよう多様な教育・研修体系が組まれています。新入社員は、最初の2か月で会社や業務の基礎知識やビジネスコミュニケーションなどを学び、社会人として基礎力を身につけていきます。働く上で重要となるのが、組織として大きな目標を達成するために一緒に働くメンバーと協働する力。チームビルディング研修では、見本と同じブロックタワーを組み立てるワークショップを通して、チームで働くとはどういうことなのかを学びました。
5人1組でチーム分けされた新入社員たちの手元に、ブロックや画用紙、ペンなどが配られ、チームビルディング研修がスタート。見本となるブロックタワーは研修室の向かいの会議室にあり、チームから一人ずつ交代でしか見に行けません。見る際にメモを取ることはできないため何度も見本を確認し、チーム内で情報共有しながら設計図を作っていきます。
< 複雑なブロックタワーの構造を覚えようと真剣に見本を確認 >
最初にブロックタワーを見に行った新入社員からは「思っていたのと違う!」「どうやって覚えればいいの?」と悲鳴にも似た戸惑いの声が! 複雑なブロックタワーの形状に、覚えたはずのブロックの色や数もチームに戻ると忘れてしまう人も続出。そんな中、「大丈夫、大丈夫。焦らずに見てきて。」とメンバーが励まします。「下の段から1段ずつ覚えよう」「私は正面を覚えるから、〇〇さんは右側面をお願い!」など、覚え方や担当を決めるチームも現れ、少しずつ設計図ができてきました。
いよいよブロックの組み立て時間。もう見本を見に行けません。実際に組み立ててみると、「あれ?なんか違う。」「数が合わない!?」となってしまう場面も。コミュニケーションも一段と活発になり、研修室はとても賑やかになりました。
< チーム皆で協力してブロックタワーを作り上げます >
最後に、チームで協働して作り上げたブロックタワーを見本と比べます。中には完璧に再現していたチームもあり、驚きと称賛の声が! うまく再現できなかったチームもありますが、それぞれの成功・失敗要因やチームのMVPと理由を振り返りました。
【失敗要因】
- 見本を見に行っている間、待っている人が何もすることができず無駄な時間ができてしまった。
- 完全に役割を分けすぎてしまったのが失敗要因。覚えるのが得意不得意などお互いの能力を把握せず作業してしまったので、それを先に共有すれば良かった。
【成功要因】
- 話し合いや相談などコミュニケーションがよく取れていた。他のメンバーがタイムマネジメントしたり、次の動きを計画したりしてくれたので、何度も見に行くことができた。
- おおざっぱに見てから細かい修正をするという進め方が自分たちのチームに合っていた。
- 全員が完成させようという意識を持って、自分の役割を全うしようと精一杯できたのは良かった。
< 各チームで作ったブロックタワーを見本と見比べます。中には完璧に再現できたチームも!! >
講師から研修のまとめとして「チームビルディングとは、メンバー間で互いの価値観を共有し、お互いを尊重しながらも意見の対立を恐れず、それぞれの役割を明確にすること。目的・目標を達成するためにチームビルディングが求められます。」という説明があり、新入社員も身を持って実感できた様子でした。
■ 「アサーショントレーニング」で自分も相手も大切にする自己表現手法を学ぶ
仕事では、さまざまな立場や価値観の人たちとコミュニケーションを取ることになります。お客様企業に交渉や提案をしたり、お客様の意向に沿わないことをお伝えしたりすることもあります。そんなときに役立つのがアサーションという自己表現手法。どのように表現すれば円滑にコミュニケーションが取れるのか、ロールプレイングを交えてアサーショントレーニングを行いました。
< 講師からは「コミュニケーションが苦手な人もスキルでカバーできるので大丈夫」という励ましの言葉がありました >
アサーションとは、相手を尊重しながら、自分の意見や気持ちを適切に伝えるアサーティブなコミュニケーションのこと。自己否定したり相手任せにしたりする消極的なコミュニケーションも、他者を否定したり一方的に主張したりする高圧的なコミュニケーションも、どちらもアサーティブではありません。自分も相手も大切にするコミュニケーションとはどのようなものなのか、講師から具体例をあげて説明がありました。
傾聴姿勢やI(アイ)メッセージでの自分を主語にした意見の伝え方などを教わったら、いよいよロールプレイングです。言い回しだけでなく、姿勢や表情、声のトーンなども影響するため、どうしたらアサーティブに伝えられるのかを意識して、相手に伝えにくいことを伝えていきます。3人1組となり、オブザーブ役として客観的に見ることも勉強になりました。
< 3人1組でロールプレイング! アサーティブな応対にオブザーブ役から「いいね!」のリアクションが出ました >
■ 誰もがイキイキと働ける環境とは? DE&Iの取り組みを知る
多様性を活かし、企業の成長につなげるため、アルティウスリンクでは、年齢や性別、国籍、障がいの有無などにかかわらず、多種多様な個性や価値観を持つすべての社員がイキイキと働ける環境の整備に取り組んでいます。DE&I研修では、女性の活躍推進やLGBTQ+に配慮した制度や職場環境づくり、障がい者の雇用促進など、当社の取り組みが説明されました。
DE&Iとは、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)の頭文字を合わせた言葉。多様な人々が互いを尊重し、公平に活躍できる環境を形成することが大切です。「公平」とはどういうことなのか、女性活躍をテーマに考えました。
< 「平等」ではなく「公平」であることがなぜ必要なのか、講師の問いかけに皆で考えます >
当社では多くの女性が活躍しており全従業員の約7割を占めますが、一方で基幹職は36.3%、管理職は15.1%と女性比率が低下(2025年4月1日時点、役員・受入出向を除いたデータ)。日本全体の管理者の女性比率よりは高いものの、まだ十分ではありません。女性が更に活躍できる風土形成、しくみの整備を行うため、「アル女未来プロジェクト」を立ち上げ、より多くの人が働きやすく、活躍できる企業へと進化させる取り込みを行っています。
また、性的少数者であるLGBTQ+の方がより快適で公平な環境で働けるよう、パートナーシップ制度やファミリーシップ制度を導入。LGBTQ+について理解し、性別や性的指向、性自認を理由とした差別防止のための研修を行うなど、さまざまな取り組みを行っています。
< 日本のジェンダーギャップ指数を元にディスカッション。「女社長というだけで話題になるのは男女格差の現れ」「議員の数は明らかに女性が少ない」など、多様な視点から意見が上がりました >
最後に、当社の障がい者雇用についても説明がありました。当社では600名以上の障がいのある方が全国の各拠点で活躍しています。多くの方がコンタクトセンター業務に従事し、障害のあるなしに関係なく活躍いただいていることを知りました。
性別役割分業意識による働きにくさ、LGBTQ+の方への配慮に欠けた対応、障がい者への無意識の差別にもつながります。今回の研修は、そのような自分や社会の固定観念に気づくきっかけになりました。
全国4か所に設置している障がい者雇用の専門部署では、農業や清掃業務、事務作業などを行っている方もいます。障がい者雇用の専門部署がある「やまがたワークプレイス」とオンラインでつながり、実際の業務の様子を見ることができました。
< やまがたワークプレイスとオンラインでつながり質問タイムも! >
多様な角度からコミュニケーションについて学んだ新入社員たち。研修期間を通して、同期の仲間ともコミュニケーションを深めていくことを期待しています。
配属となる6月まで、新入社員研修はまだまだ続きます。
次回は、当社の事業基盤となるコンタクトセンター業務について理解を深めるための電話応対研修や先輩社員との交流の模様をお伝えします。