自己紹介
初めまして。エンジニアの研修を担当している楠です!
普段は、新卒向けの研修(主にネットワーク分野)の設計や実施、資格取得を目指す
エンジニアのフォローなどを担当しているのですが、昨年12月より育児休業を取得し、
3カ月間の育児に奮闘する日々を経て、今年3月に無事育休を終え、寝不足の顔に幸せを貼り付けて、
職場にカムバックしました。

いやはや、この3カ月は想像を絶する日々でした。
そして、それは人生で一番幸せな日々でした。
今回は、私の汗と涙とミルクにまみれた体験談をお話しし、そこから帰還して改めて感じた
「うちの会社、最高じゃん!」という、偽らざる告白をさせてください。
読み終わる頃には、きっと皆さんも・きっと皆さんも当社のことが好きになってしまうに違いないでしょう。
ドキドキの報告会。上司に「育休、取りたいです」と言ってみた
育休を取ろう!と心に決めたものの、私には大きな葛藤がありました。 というのも、
育休取得を考える少し前に、上司から「4月から始まる新卒研修の主担当」という、
非常に重要な役割をお願いされていたからです。
(主担当という大役を任されたばかりなのに、長期で休むなんて言い出せるのだろうか…?)
(研修が始まる1カ月前まで休んでいて、本当に大丈夫なのだろうか…?)
『研修をやり遂げたい』という責任感と、『家族のそばにいたい』という願い。その二つの間で、
胸が押しつぶされそうでした。
そして、ついに意を決して、上司に伝える日がやってきました。心臓がバクバクでした。
しかし、私の不安をすべて吹き飛ばすように、上司は笑みを浮かべてこう言ってくれました。
「おめでとう!もちろん!今は家族との時間を何よりも大切にして!」
その瞬間、私の上司の背中には、後光が差しているように見えました。神々しかったです。
チームの仲間たちも「おめでとう!」と自分のことのように喜んでくれました。
誰かの人生の節目を、みんなで応援する。そんな文化が当たり前にあるって、
本当にすごいことだなと改めて感じました。
特に感動したのは、休暇中の上司とのやり取りです。社内チャットの「direct」を通して、
私が聞く前に「育休に必要な書類は、これとこれですね」とわざわざ調べて教えてくれたり、
ふとした時に「奥さんと赤ちゃんの体調はどう?」と気遣ってくれたり…。
業務から離れていても、一人の人間とし私を気にかけてくれるその優しさが、本当に心に沁みました。
上司には感謝の気持ちでいっぱいです。
そして極めつけは、自宅に届いた立派な「おむつケーキ」です!所属している部署(ユニット)からの
お祝いだと聞いて、妻と一緒に「え、すごい!」「嬉しいね!」と大喜びしました。チームとしても
こうして祝福してくれる文化があることに、改めて感動しました。

社会復帰!…のはずが、まさかの社会人一年目に逆戻り!?
そして、光のように3カ月が過ぎ、復帰初日を迎えました。
久しぶりのオフィスは、なんだかキラキラして見えました。が、しかし!
自分のPCのログインパスワードを忘れ、コピー機の印刷に戸惑い、挙句の果てには
毎日の習慣だったはずの勤怠締めをすっかり忘れる始末…。
気分はまるで、社会人一年目にタイムスリップしたかのようでした(笑)。
そんな浦島太郎のような状態の私でしたが、育休取得前から決まっていた
「4月から始まる新卒研修の主担当」という、とてつもなく重要なミッションがいよいよ
目前に迫っていました。 (私、今、使い物になりませんけど!?)心の声が叫びましたが、
同時に「ブランクなんて関係ない。信頼してくれているんだ」という熱い気持ちが
こみ上げてきました。もちろん、一人で成し遂げられるはずもなく…。
ここで私を救ってくれたのが、やはりチームの仲間たちでした。「去年の資料は、ここにあるよ」
「この説明は少し分かりにくいから、こう変えてみたら?」と、皆が自分の時間を削って、
親身に相談に乗ってくれたのです。本当に、足を向けて寝られません。仲間って、最高ですね…。

赤ちゃんが産まれて得た、新しい仕事の武器
育休は、可愛い我が子と過ごす天国のような時間…だけではありませんでした。
24時間ノンストップで繰り広げられる、ミルク、オムツ、寝かしつけの無限ループ。
これはもはや、超実践型のビジネススクールでした。
「どうすれば効率的に作業できるか」「次は何が起こるかを予測して先回りする」…。
育児を通して、段取り力やマルチタスク能力が、自分でも驚くほど鍛え上げられました。
そして何より変わったのは、「時間」に対する意識です。
家族と過ごすかけがえのない時間があるからこそ、「よし、この時間内に仕事をやり切るぞ!」と、
驚くべき集中力が発揮されるようになりました。
育休はキャリアの寄り道ではなく、むしろ新しい武器を手に入れるための「武者修行」だったのだなと、
今では心から思っています。
おわりに
長々と私の体験談にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
私がこうして新しい一歩を踏み出し、笑顔で「ただいま!」と言えたのは、会社の制度は
もちろんのこと、何よりもここにいる皆さん一人ひとりの理解と温かいサポートのおかげです。
心から、ありがとうございます!
お陰様で、復帰後の大きなミッションだった新卒研修も、先日無事に走りきることができました。
この武者修行で手に入れたスキルを、今度は会社のために存分に活かしていきます。
具体的には、2027年度新卒採用に向けたインターンシップの企画や、既存の研修コンテンツのさらなる
改良に挑戦するつもりです。もちろん、それらの大役に応えられるよう、
自分自身のスキル磨きも怠りません!

もし、この記事を読んでいる方の中に、育休取得を迷っている方がいたら、伝えたいです。
「大丈夫です。ここには、あなたの挑戦を笑顔で応援してくれる、最高の仲間がいますよ!」