エンジニアBLOG

2025/08/01

SpaceX社“Starlink”を提案する仕事

自己紹介

はじめまして!
アルティウスリンクのスズキと申します。
2023年に新卒で入社し、今年3年目となります。
現在は、フロントソリューションエンジニア(以下、「フロントSE」と称する) として業務をしております。
フロントSEの業務は大まかに以下となります。

・営業に同行し、フロントSEとしてお客様(大手法人顧客が中心)にITサービスや製品をソリューション提案をする
・お客様の要件に応えられるよう各種調整、ネットワークの構築、検証等の様々な業務を行う
※ネットワークからゼロトラスト等の様々なIサービスや製品を組み合わせ、 お客様の課題をITで解決できる方法を検討し、付加価値(顧客満足)を創出する

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業務について

経験してきた業務の中でStarlinkの導入についてお話します

皆さんは、Starlinkをご存じでしょうか?
おそらく、X(旧Twitter)などで広告を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
Starlinkとは、SpaceX(スペースX)社が提供する衛星インターネットサービスです。 数千もの低軌道周回衛星と通信することで、あらゆる場所でインターネットを利用することができます。
Starlinkは、通常業務での利用に加え、BCP対策(Business Continuity Plan(事業継続計画)の略)としての自然災害時の緊急用インターネット回線や、山間部や海上など通信が不安定な環境での安定したインターネット回線の提供など、さまざまな場面で活用されています。
私がフロントSEとして初めて担当した案件が、法人向けStarlinkの導入でした。
それまではStarlinkという名前は聞いたことがありましたが、実際にどういうものかは知りませんでした。
業務を通じて、Starlinkアンテナを設置するだけでどこでも簡単に高速で安定したインターネット回線を利用できることを学び、この技術はまさに次世代のインターネットサービスだと感じました。

フロントSEとして、どのようにStarlinkをお客様に提供しているのか

私が担当するお客様では主にBCP対策として、Starlinkを導入されています。
過去対応したStarlink導入までの簡単な流れをご紹介します。

1.要件ヒアリング
お客様とのミーティングやメールを通して、どのような用途で利用するのか、設置場所はどこか、設置方法はどうするのか等ヒアリングを実施。

2.現地調査
パートナー企業と協力し、現地調査の日程を調整。
設置予定地の電波状況や障害物の有無を確認するための現地調査を実施。

3.受注
要件確定後、見積書の作成と提出、注文の受領。

4.構築作業の日程調整と実施
作業日をお客様、パートナーと調整し、実際の構築作業を実施。

5.完成図書の提出
作業完了後、完成図書を作成し、お客様に提出。
他にも、作業時の立会いや、建設業法に関するドキュメント作成等もありますが、大枠としては上記のプロセスを通して、お客様にStarlinkのインターネット通信を提供しました。

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Starlinkは、基本的にSpaceX社から提供されるStarlinkキットを使用することで通信が可能です。
ただし、お客様によって複数の会議室で無線インターネットを利用したい等、個別のニーズがある場合、非標準ルータや無線APなどのNW機器を追加で設置し、制御させる必要があります。
ルータの設定自体は、デフォルトルート等の簡単な設定のみで通信は実現できます。 設定自体は単純でも、お客様の要件ヒアリングをしっかりと行わなければ考慮漏れが発生します。
例えば、LANケーブルが足りないなどといった些細なことで、作業が進まないこともあります。 考慮漏れが無いよう、お客様とコミュニケーションを取り案件を進めていくことを心掛けています。

さいごに

法人向けStarlinkの案件を通じて、Starlinkという次世代技術を実際に体験でき、業務を遂行していく上で要件ヒアリングの重要性を再認識する良い経験となりました。

また、様々な拠点にStarlinkを設置する作業の中で、訪れたことの無い場所に訪れることができるのも、この仕事の魅力の一つだと感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!