株式会社KDDIエボルバとKDDI株式会社が共催した『災害対策フェスタ(開催日 2022年5月21日)』をレポートいたします。展示した機器やパネル、デモンストレーション、体験イベントで皆様にお届けした「防災への備え」を、イベントの様子とともに紹介しますので、防災を考える機会の一助にお役立てください。(イベント概要はこちらから、プレスリリースはこちらから)
『災害対策フェスタ』は、大人も子供も一緒に楽しみながら防災への関心と知識を高め、KDDIエボルバのBPO・コンタクトセンター「Polaris_Sapporo®(北海道札幌市 MAP)」が災害時に役立つことを知っていただき、自分と家族、ご近所に住まうみんなが協力して守りあえる「防災に強いまちづくり」に活かしてほしいという想いで開催しました。
- 本イベントは感染症対策を徹底の上、開催しています。
■備え1:スマートフォンの充電はどこでできる?調べておきたい近隣のコト!
スマホは、災害時の連絡や安否確認手段だけではなく、被災状況や安全な避難経路、避難場所、インフラの復旧状況などの情報収集に必要になります。今はモバイルバッテリーを備えている方も多いですが、停電が長引くことを想定し、災害時にスマホや携帯端末の充電ができる近隣の施設を調べておくと、より安心できます。
イベントを開催した「Polaris_Sapporo®」では、2系統受電と自家発電の設備を活かして、自然災害に伴う大規模停電や水道事故による一部停電等が発生し、6時間以上電力復旧見込めない場合に『スマホ充電ブース』を設置しますので、近隣にお住まいの方は、ご利用ください。
スマホ充電ブースで実際に急速充電を体験した来場者からは「停電時にココに来れば良いとわかって安心しました」との声があがりました。有事の際に『スマホ充電ブース』設置の情報をご案内することは難しいと想定していますが、可能な場合は公式SNS等を通じて、近隣の皆様に情報をお届けいたします。
■備え2:知っておきたいスマートフォン・携帯電話の10のコト!
スマホ充電の備えができたら次は使い方です!
「突然ですが “自助”、“共助” という言葉を知っていますか?」
KDDI講師の一言から始まった「災害時に役立つスマホの使い方教室」では、防災マニュアルをお配りして「知っておきたい10のコト」を解説しました。参加いただいた方の中には、時折ご自身のスマホを確認しながら安否確認サービスの利用方法や、緊急地震速報の設定状況などを確認していらっしゃいました。
どんなときも、まずは自分を助けなければ、誰かを助けることはできません。共助につながる自助のためにも、災害発生時にスマホ・携帯端末をどのように使ったらよいか、自分がどこまで知っていて、どこまで行動できるか、動画を見ながらチェックしてみてください(お子さまにもご覧いただける動画です。ご家族でぜひご視聴ください)。
動画で解説 震災時に知っておきたい10のコト(TIME&SPACE)
■備え3:災害時のサバイバル術~自分を守るためにできるコト!
災害時の人命救助のリミットである『72時間』を生き抜くために自分や家族を守るためにできることや、日ごろ備えておくべきこと、災害時の不便さや大変さを日ごろから体験して備える「もしもキャンプ」について、アウトドアナビゲーターとして活躍する渡部郁子さんからお話いただき、みんなで一緒に「何ができるか、何が必要か」を考えました。
いよいよ災害時に役立つ「ランタン工作」の時間です。今回みんなに挑戦していただいたランタンは、長方形の紙とハサミ、キャンドルがあれば簡単に作れる「サバイバル術」のひとつ。作り方の説明を聞いて、自分の好きな色の紙を選んだら工作スタート!ハサミを使う手元をハラハラ見守る周囲に気づかず、少し厚手の紙を小さな手で丁寧にしっかりと折り込んで、もくもくと没頭する子供たち。もちろん大人も真剣です。
「折るのが難しかったけど、また今度お家でやってみたい」 「たのしかった~」 「上手にできてうれしい!面白かったね!」と会話が弾む姿に、スタッフ一同、笑顔と元気をいただきました。色とりどりのランタン作品を手に、すっかり一体感が生まれたみんなで記念写真♪
講師 アウトドアナビゲーター渡部郁子さんからメッセージ
地域の方々に防災知識の認知を広げるため、自社の従業員だけではなく、イベントを通じて地域発信を行って地域に貢献する気持ちに感動し、講師をお受けしました。講義はお子さまには少し難しかったと思いますが「ランタンづくり楽しかったね」という思い出が、「もしもキャンプ」今度やってみようよ!など、防災を家族で話し合うきっかけや具体的な自助へのアクションにつながっていけばいいなと思います。
■備え4:知って安心!KDDIグループの災害支援ってこんなコト!
災害が発生した際には、行政だけではなく多くの企業が支援活動に動いています。活動を知ることで抱く安心感や、防災を考えるきっかけを提供したいと考え、KDDIグループの支援活動で使用する機材やパネルの展示、デモンストレーションを行いました。
遠くからでも目に飛び込む全長11mまで伸びるアンテナ「車載型基地局」!
思いっきり見上げないとてっぺんが見えないほど長いアンテナが伸びる大きな車体に、子供も大人も興味津々!
この車両は衛星回線システムを搭載した車載型基地局で、携帯電話サービスが提供できなくなった際に出動する復旧機材です。KDDIグループは、24時間365日監視する携帯電話サービスの稼働状況において緊急性が確認できた場合に出動、その機動力を活かして早期復旧に尽力しています。
説明を聞いた方々から、「災害時に対応する車輛があるのを初めて知りました」「復旧車輛があるのがわかって安心しました」「自治体の要請がなくても出動してくれるのは有難いです。これからも頑張ってください」とスタッフに声をかけていただました。皆様の言葉を励みにこれからも支援活動に取り組んでまいります。
1番人気は2つのドローン! 無人航空機型基地局(ドローン基地局)& 災害時空撮ドローン
東日本大震災(3.11)のとき、地震や津波の影響で陸路からの通信エリア復旧に時間がかかった地域がありました。KDDIではその教訓をもとに災害時にドローンを活用した支援活動ができないか実証実験を続けています。
1つ目のドローンは、「無人航空機基地局(ドローン基地局)」です。災害時に陸上や海上からの携帯電話サービスの提供が困難な状況においても、上空からの一時的なサービス提供をしたり、被災地の様子を上空から撮影したリアルタイムの映像情報配信をしたり、実用化に向けて検証を続けています。空でも目立つ鮮やかなオレンジ色の機材、見た目は軽量感のある印象でも実は5.5Kgある機材、子供2人がかりで持ち上げても大人の補助が必要なほど!
“ドローンを持ち上げてみようチャレンジ”のコーナーでは、「思ったよりめちゃくちゃ重たい!」「置いてあるときより大きく感じる!」と歓声をあげる子供たちをご家族が記念撮影する和やかなひと時になりました。
ドローン基地局は、今後、実験試験局の免許を取得して災害発生を想定した実証実験を各地で実施していきます。
2つ目は「災害時空撮ドローン」です。カメラを搭載したこのドローンは、災害時に陸路が遮断した場合に携帯電話の基地局がどのような状態になっているか確認するために使っています。
イベントでは、普段は一般公開していない「Polaris_Sapporo®」のセキュリティゲートをくぐった先の中庭で飛行デモンストレーションをしました。風が強くて遠くまで飛ばせなかったのですが、飛行と同時に鳴るウィーンという大きな音にびっくりしていた子供たちも、ドローンが5mの高さまで上昇すると「すごいねー」と大喜び!
「小さいですが、モニターに映っているのがみえますでしょうか?」とスタッフが声をかけると、ドローンに向かって手を振りながらモニターで自分たちの姿を確認し「おおーっ」とひと際大きな歓声と拍手があがり、「ここにママがいるよ」「手、振ってるの見えるねっ」「僕も飛ばしたい!」と会話が弾んでいました♪
ドローン着陸後も「凄かったです!どこに売ってますか?」「何メートルくらい離れて操縦できるんですか?」「飛ばしてみたいです、免許が必要なんですか?」「フル充電でどのくらいの時間飛べるんですか?」「高さは何メートルくらいまで?」とプチ質問コーナーになって大盛り上がり。「海で飛ばして、海を撮ってみたい!」と目を輝かせた子供の姿も。
あっ!つながった!衛星電話を体験!!
KDDIが提供する衛星通信サービスは、災害時でも地上の通信設備故障の影響を受けない確実な通信手段です。子供たちは「本当につながった!」「すごーい、面白い!」と楽しみながら衛星との通信を体験していました。
もしもの時でも衛星電話で世界と連絡を取れる状態が日本にはある・・・と思うと、少し安心しませんか?
札幌で働くKDDIとKDDIエボルバの社員は、2018年の胆振東部地震を経験しています。災害が少ない都市と言われる札幌での震災、電気もガスも物流も止まり大変だったこと、不安な気持ちになったことをわかっているからこそ、自分たちにできることで地域に貢献していきたい、地域に根差した企業活動をしたいという想いを抱いていました。
『災害対策フェスタ』は、ご来場いただいた皆様が真剣な表情でスタッフの説明を聞いたり、積極的に質問をしてくださったり、笑い声や歓声、驚きの声があちらこちらであがる賑やかなイベントになりました。楽しみながら「防災」を学んで持ち帰って欲しい、防災を考えるきっかけになって欲しいという私たちの願いが形になったと感じています。
ご来場いただいた皆様、本レポートを最後まで読んで【もしもの備え4選】を知ってくださった皆様、ありがとうございます。これからも、地域の皆様に役立つ、楽しんでいただける活動を企画し、実践していきます。
- 「Polaris_Sapporo」は、KDDIエボルバの登録商標です(第6205029号)。
- その他本ブログ本文中の会社名は、各社の商標または登録商標です。
プレスリリース「満足度90%以上、「また来たい」と喜ばれる地域イベント」
今回、『災害対策フェスタ』を開催した札幌センター「Polaris_Sapporo」は、社員がイキイキと笑顔で働き、企業様への想い、社員と社員、地域を『つなぐ』拠点を目指し、運営しています。会社補助を利用できる保育園だけではなく、「出産・育児休暇、子の看護休暇、結婚休暇、有給休暇などの制度を気兼ねなく使える風土」があり、auのカスタマーサポート業務や、お客様企業のコールセンター業務、チャットサポート業務、事務代行業務など、さまざまなお仕事をしています。ともに働いていただける皆様のご応募をお待ちしております。
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