山形県にある「やまがたワークプレイス」には、全国4か所にある障がい者雇用専門部署の一つ「山形グリーンユニット」が所属しており、館内清掃、事務作業、農作業や植栽管理まで幅広い業務を担っています。
このたび、山形労働局、社会福祉法人山形県社会福祉事業団 置賜障害者就業・生活支援センター、置賜地域障がい者就労活動活性化協議会が主催する就労支援セミナー「第25回地域生活支援セミナーinおきたま」に、山形グリーンユニットの管理者およびスタッフが登壇しました。誰もが安心して働ける社会の実現に向けて、現場でのリアルな取り組みやスタッフの声をお伝えしました。
■「もっと」障がいのある方の活躍をー山形グリーンユニットの取り組みと現役スタッフの声
「第25回地域生活支援セミナーinおきたま」は、『はたらく・くらすを支える~誰もが安心して働ける社会へ~』をテーマに開催されました。企業と働く当事者、福祉事業所より生の声を聴き、さまざまな立場の方に向けて、障がい者の雇用および理解の促進を目指すイベントで、当日はオンラインでの参加者も含め、約100名の方にご参加いただきました。
今回は、山形グリーンユニットの管理者だけでなく、実際に働くスタッフも登壇し、当社の取り組み事例をご紹介しました。登壇したスタッフにとっては、初めてのセミナー登壇。アビリンピックなど社外活動にも積極的に取り組む中で、「さらに成長してほしい」という管理者の想いもあり、今回のチャレンジにつながりました。
講演の前半では、当社の取り組みや障がい者雇用に取り組むポイントをご紹介し、後半ではスタッフ自身が「実際に働く人の声」をお伝えしました。
- 山形グリーンユニットの取り組み
山形グリーンユニットは2015年に開設され、「社内への貢献だけでなく、地域貢献もすること」を目標に掲げています。館内清掃や事務作業、農作業など幅広い業務に取り組むほか、「アビリンピックやまがた」や「山形市花壇コンクール」への参加、外部企業・団体向けの企業見学会の開催など、社外でも活躍の場を広げています。
また、障がい者スタッフ評価制度の整備やスキルマップを活用した目標管理の導入に加え、学習機会の提供を通じて、制度面・サポート体制の強化を図り、スタッフ一人ひとりが働きながら成長し、自己実現を目指せる環境づくりに取り組んでいます。 - 障がい者雇用 3つのポイント
障がい者雇用に取り組むためのポイントを3つお伝えさせていただきました。
① 会社もスタッフも無理をしない
短時間勤務や少人数のチームから始めることで、会社もスタッフも無理なく、ゆとりを持って働ける環境をつくることが大切です。スタッフの負担に配慮しながら、業務内容を設計することもポイントです。
② 連携先をつくる
会社やスタッフだけで課題を抱え込まず、ご家族や就労支援機関、養護学校・特別支援学校などと連携することが重要です。山形グリーンユニットでも、置賜障害者就業・生活支援センター様などのご支援を受けながら、スタッフとの交流機会を設けています。地域全体で連携する体制づくりを心がけています。
③ 参考にする
似た業態や規模感の企業の取り組みを参考にすることや、今回のようなセミナーに参加することも有効です。他社事例などをヒントにしながら、自社の実情に合わせて工夫していくことが大切です。
<講演資料(抜粋)障がい者雇用における3つのポイントをお伝えしました>
- 現役スタッフが語るやりがいと成長
スタッフからは、担当している業務や入社の経緯、日々の体験談などが紹介されました。やりがいを感じたエピソードとしては、メインで担当している清掃業務で一人で担当できる場所が増えたこと、事務作業や農作業にも挑戦することで担当する業務の幅が広がったことや、「アビリンピックやまがた2023」のビルクリーニング(初級)部門で技能賞を受賞したことも紹介され、日々の努力が成果として認められた喜びや達成感が語られました。
また、苦労した点としては、後輩指導の難しさを実感していることが語られましたが、会社や支援機関に相談しながら苦手なことを克服し、「誰にでも慕われる先輩」を目指し、引き続き後輩指導に取り組んでいることも伝えられました。
<初めのセミナー登壇。緊張しながらも「障がいのある方の活躍機会創出」への想いをお伝えしました>
当社の講演が終了し、参加者の皆様から温かい拍手をいただくと、登壇したスタッフもホッとした様子を見せていました。「自分の取り組みを知ってもらうことで、もっと障がいのある方が活躍できる機会が増えてほしい」という想いで、チャレンジした今回のセミナー登壇。その姿は、当社のパーパス「そのつながりを、もっとつよく。うつくしく。おもしろく。」に込められた「多様な人々や世界と手をとりあい、可能性を広げていく」を体現しているようでした。
当社の取り組み事例やスタッフの声が、参加された皆様の今後の活動の参考になれば幸いです。
「やまがたワークプレイス」山形グリーンユニットでは、さまざまな地域貢献活動(社外関係機関からの見学・実習受入、社外関係機関を招いての勉強会開催、講演会での講話など)にも取り組んでいます。
ご興味がありましたらお気軽にお問合せください!(ご相談窓口:y-gg@altius-link.com)
■「山形ワークプレイス」について
やまがたワークプレイスは「働きやすさを最重視」「多様な働き方を創出」「地元から愛され、支持されるセンターを目指す」の3つをコンセプトに、アルティウスリンク初の自社ビルセンターとして2014年5月に開設しました。
人材育成や雇用創出など多様な人財が活躍できる風土づくりに力を入れており、2015年に障がい者雇用をスタート。障がい者雇用専門部署の一つ「山形グリーンユニット」では、ビニールハウス農業や館内清掃のほか、「花と緑に囲まれた街づくり」を推進する植栽業務を行うなど、スタッフの個性や特性を活かした仕事を通じて社会活動に貢献しています。
また、結婚、出産、子育て、介護など、どのライフイベントにおいても仕事と家庭生活の両立を支援する制度、風土づくりが評価され、『やまがたスマイル企業認定制度』で最上位の「ダイヤモンドスマイル企業」に認定されました。
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