2026年4月8日、アルティウスリンクの農産物栽培拠点「幸満つる 野蒜農園(さちみつる のびるのうえん)」に、アサヒ飲料株式会社様の新入社員55名が研修にお越しになりました。本取り組みは、アサヒ飲料様が宮城県東松島市で実施している新入社員研修の一環として行われており、野蒜農園での受け入れは今年で5回目となります。本記事では、農作業体験を通して、新入社員の皆様が地域や人の想いに触れながら学ぶ様子をご紹介します。
■100年先の未来へ向けて地域課題を考える、アサヒ飲料の新入社員研修
アサヒ飲料株式会社様では、「100 YEARS GIFT=100年先の未来へ、ワクワクと笑顔のギフトを。」を社会との約束として掲げ、CSV(Creating Shared Value/共有価値の創造)の考え方のもと、「健康」「環境」「地域共創」の3つのマテリアリティを軸とした取り組みを進めています。新入社員研修においても、こうした考えのもと、地域やそこで暮らす人々の想いに触れ、自分たちに何ができるのかを考えるために「働く上での原体験を作ること」を大切にしています。
新入社員研修では、東日本大震災の被災跡地で復興に向き合う東松島市に2週間滞在し、市内で活動する団体や牧場・水産工場などを見学・体験。地域の人たちとの交流やさまざまな体験を通じて本質的な地域課題を知り、仲間とともに企業としてできることを考えていきます。
そうした研修の一環として、「幸満つる 野蒜農園」では、被災地の再生から始まった農作物栽培の取り組みについてお伝えし、新入社員の皆様にも実際に農作業を体験していただきました。
< 気持ちの良い晴天となり、新入社員もスタッフともに楽しく汗を流しました >
■地域とともに歩む野蒜農園の取り組みを紹介
農作業体験に先立ち、「幸満つる 野蒜農園」所長による講話を実施。野蒜農園の事業設立に至るまでのエピソードや働くうえでのマインドやプレゼンス向上活動の取り組みについてお話ししました。
野蒜農園は、東日本大震災の大津波により大きな被害を受けた土地を再生し、農業を通じた地域づくりを目指して誕生した農作物栽培拠点です。津波で埋まった瓦礫や石を一つひとつ手作業で取り除き、塩分を含んだ土を入れ替えるところから始まり、現在では約2.8ヘクタールの農地で作物を栽培しています。
また、地元の障がいのある方やアクティブシニアを社員として迎え、それぞれの特性や得意分野を生かしながら働ける環境づくりをしており、収穫した野菜は自らマルシェで販売し地域との交流も図っています。さらに、IoTやAI、通信回線を活用したスマート農業を導入し、作物の品質向上や収穫量の安定につなげるなど、具体的な事例を交えながら野蒜農園での取り組みをお伝えしました。
<まずは野蒜農園の地域での役割を理解していただくため事業について説明>
質疑応答では、事業の成り立ちや運営の工夫、障がいのあるスタッフとともに働くうえで大切にしていることなど、これまでの研修で学んだ内容を踏まえ、CSV経営を意識した質問が多数あがりました。時間いっぱいまで活発なやり取りが続き、新入社員の皆様の熱心さが垣間見られました!
<新入社員の皆様真剣に講話に耳を傾け、質疑応答でもたくさんの質問が上がりました>
■スタッフと一緒に土に触れて汗を流す農作業を体験
講話の後は、いよいよ畑に移動して農作業体験です。今回の研修では、キャベツ、リーフレタス、ブロッコリーの苗を扱い、植穴あけ、苗の定植、堆肥の散布といった作業に取り組んでいただきました。
作業に入る前には、野蒜農園のスタッフと新入社員の皆様で簡単な自己紹介を行い、和やかな雰囲気の中で作業を開始。今回は、新入社員2名に対して野蒜農園のスタッフ1名でチームを組んで作業を進めました。
<野蒜農園のスタッフと新入社員それぞれ自己紹介/畝に定植するための穴を等間隔で空けていきます>
畝に定植するための穴を空けたら、指導員から教わった注意点を思い出ながら、「苗がマルチシートの下に埋まっていないか」「シートの上に苗が出過ぎていないか」など確認して一つひとつ丁寧に苗を植えていきます。
今回は、「YR青春二号」と「清流堂」の2種類のキャベツの苗があり、同じキャベツでも品種ごとに特徴が異なることに新入社員の方たちも驚いていました。
<上:キャベツ苗を運び丁寧に植えていきます/下:リーフレタスはマルチシートを張った畝に定植>
普段は収穫後の姿で目にすることの多い野菜が、こうした一つひとつの作業を経て育っていくことを実感しながらの農作業。スコップで堆肥を散布するなど、なかなかできない体験もしました。慣れない作業に、「被せる土ってこれくらいでいいの?」「しゃがみっぱなしで足が痛いー!」といった声も上がり、畑のあちこちで自然な会話が生まれていました。
<みんなで協力して堆肥を運搬/栄養たっぷりの堆肥を散布>
作業後は、道具を片付けて道路もきれいに洗浄。最後に今回の体験の感想を共有したり、雑談を交わしたりと、短い時間ながらも楽しい交流のひとときを過ごしました。
土に触れ、汗をかきながら人と協力して取り組む農作業体験が、社会とのつながりを考えるきっかけの一つになり、新入社員の皆様がこれからワクワクする未来をつくっていくことを願っています。
<上:作業後は道具を片付け、道路もきれいに洗浄/下:最後に記念撮影>
今回、定植していただいた野菜は6月頃に近隣のスーパーや仙台一番町のブルーリーフカフェで、毎月第2・第4木曜日に行うマルシェなどの店頭に並ぶ予定です。
アサヒ飲料の皆様、今年も「幸満つる 野蒜農園」にお越しいただき、ありがとうございました!!
■「幸満つる 野蒜農園」について
今回でご紹介した「幸満つる 野蒜農園」は、東日本大震災で大津波被害を受けた宮城県東松島市にある野蒜(のびる)にあります。「笑顔を大切に」をスローガンに掲げ、地元の障がいのある方々、アクティブシニアの方々を社員に迎え、被災跡地である野蒜の環境保全につながる農産物栽培をしています。また、販路開拓、地域活性化イベント開催、地元に根付く農業コミュニティ拠点活動、国内企業が取り組む復興支援・自然再生活動への参画、AIやIoTなどのテクノロジーでアプローチするアグリテックによる収量、品質、社員の健康と安全管理の向上に取り組んでいます。
「ノウフク連携の現場を見てみたい」「身体・知的・精神のさまざまな特性のある社員が一同に活躍できている職場は珍しい、工夫を知りたい」「企業での一般就労、正社員雇用について詳しく知りたい」というリクエストをいただき、これまでに50社以上の企業様が見学にお越しいただいています。
見学を検討されている場合には、ぜひご相談ください。(ご相談窓口:hms-saiyo@altius-link.com)
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アルティウスリンクは、豊かなコミュニケーション社会の実現を目指すSDGs活動として、障がい者雇用と地方創生を通じた東松島市の自然再生・まちづくりに取り組んでおります。



