働き方が多様化する現在、「自分に合う仕事がわからない」「新しい環境に踏み出すのが不安」と感じる人は少なくありません。変化の早い時代だからこそ、「自分の軸」を持ち、目の前の選択に向き合い続けることが、これからの働き方を考えるうえで大切になっています。
ではいったいその軸はどのように見つけ、自分の中に持っていくものなのでしょうか。アルティウスリンクの仕事探しサイト「job-meets」のCMに出演いただいたお笑いコンビ「コットン」のお二人は、アナウンサーやサラリーマンという異なるキャリアを経てお笑いの世界に飛び込み、今も現場で自分たちらしい表現を磨き続けています。そんな経歴を持つお二人に、仕事との向き合い方や目の前の人との関係づくりについて、話を伺いました。

コットン 西村 真二 さん(左)
コットン きょん さん(右)
吉本興業に所属する、西村真二さんときょんさんによるお笑いコンビ。NSC東京校17期出身で、2012年に「ラフレクラン」として結成し、2021年4月に「コットン」へ改名。キングオブコント2022準優勝、キングオブコント2024ファイナリストなどの実績を持ち、劇場、テレビ、YouTubeなど幅広いフィールドで活躍。
※インタビュー内での敬称は、省略させていただいております。
コットンが大事にする「人を楽しませる、楽しんでもらう」という軸
自分に合う仕事について考えるときに僕自身の人生を振り返ってみると、いつも大切にしてきたのは「人とコミュニケーションを取る中で生まれる喜怒哀楽」です。特に僕の場合は、人を喜ばせることが小さい頃から好きでした。みんなの前でボケたり、運動会で目立ったり。そのコアな部分が幼少期からあったからこそ、地方局のアナウンサーを経て、最終的にこのお笑いの世界に身を置くことを選んだのだと思います。僕にとって軸となるものは、やっぱり面白さ、楽しさです。

……で、きょんはどう?

……って、お前が話を振るんかい!(笑)
新しい環境に飛び込むのって、不安だし、めちゃくちゃ怖いと思うんですよ。僕自身、サラリーマンからこの世界へ来るとき、本当に勇気が必要でした。1年間、営業職として働いていた頃は、同期にも恵まれていましたし、楽しい仲間もたくさんいました。もちろんそのまま会社にいた方が「安牌(あんぱい)=安全な選択肢」だということもわかっていましたが、一度きりの人生だからこそ、たとえ失敗してもいいから挑戦したかった。それで門を叩いたのが、吉本興業でした。
あの頃の自分には「よくぞ飛び込んだ!」と本当に言ってあげたいです。当時はビビリでしたし、特別な経験値があったわけでもない。そんな僕でも、ちょっとの勇気で一歩を踏み出したからこそ、そこで最高の相方に出会え、ブレずにがんばれる「人を楽しませる仕事」に出会うことができました。やりたいことにまっすぐ生きる軸を持つことは、何歳からでも遅くないと思っています。

それぞれこんな風に僕たちはお笑いの世界に飛び込んだのですが、コンビとして目指している共通項や公約数、つまり向いている方向や目的みたいなものは、やっぱり常に一緒なんだと思います。目指すものや向いているものが同じだからこそ、二人ともずっと「楽しい・面白い」をブレずにやれているのだと思います。
目の前の人と向き合うための劇場という「現場」
その軸を体現するうえで僕たちが大事にしているのが、やっぱり「劇場」です。吉本興業には全国に劇場があり、そこに立つことは、お客様とつながる大切な接点でもあります。テレビや配信などのメディアは、極論で言ってしまえば、視聴者がその瞬間に不在でも、制作サイドと共演者だけで成り立ちますが、劇場はお客様がいて初めて成り立つ場所です。だからこそ、僕たちはお客様とつながる大切な場所として、現場に立ち続けることに強いこだわりを持っています。

劇場って昔は「出待ち対応」の文化があって、ライブ終わりにお客様とリアルに関わることができたんですが、コロナ以降はそれがなくなり、お客様との関わりが、前と比べたら薄くなってしまった感覚がありました。そこで2年ほど前からファンクラブを立ち上げて、LINEチャットで「今日はここにいます」「今日は静岡でロケです」といった日々の様子を発信することにしました。
友達にLINEを送るような感覚で発信し、お客様からコメントをもらえる場ができたことで、まったく関わりがなかった時期と比べると、ファンとの交流が増えたのかなと思います。実際に会う機会は減ってしまいましたが、近い距離感で関われるイベントなど、そういう機会はこれからも増やしていきたいですね。

そうやって現場を大切にしているからこそ、最初から僕たちを応援してくれているファンの方ばかりではなくて、僕たちのことをよく知らないお客様の存在もすごく意識します。例えば、ルミネtheよしもとは約500人、なんばグランド花月は約800人というキャパの中で、僕たちを見に来てくださったお客様が数十人だとしたら、残りの大半のお客様は、僕たちのことを知っていても熱心に応援しているわけではなかったり、そもそもまったく知らなかったりする方です。
そういう方々にも、ファンになって帰ってもらいたい。
そのためには、その時、その場所でできる最大限のパフォーマンスを届けることが大切だと思っています。僕たちを見に来ていないお客様にも笑ってもらう。それは、舞台に立つ芸人としての使命感でもあります。だから1ステージ1ステージ、気を抜いたことはありません。たった5分、10分の出番でも、終わったらドッと気疲れするくらい、目の前のお客様と本気で向き合うことが、何よりも大切だと思っています。
自分らしくいられる環境が、力を発揮する土台になる

そういったアウェイな場を味方に変えるためのエネルギーを生み出すには、やっぱり働く僕たち自身が生き生きとして、自分らしくいられることが大事だと思います。今回、ワークスタイル支援サービスである「job-meets(ジョブミーツ)」のCM撮影でいろんなキャラクターを演じて実感したのは、自分らしさを大切にしながら働ける環境があるんだということでした。髪型や髪色、ネイル、ピアスも自由だったり、どのキャラクターも自分のライフスタイルや、ファッションを楽しみながら働いている姿が印象的でした。
僕のこれまでのイメージだと、アルバイトでも髪色が明るいのはNGだったり、正社員であればなおさら身だしなみに制約があったりする印象がありましたが、そういう既存のルールに縛られすぎず、「自分という人間」を維持しながら働ける場所があるというのは、働く側にとってのモチベーションがまったく変わってくると思います。どんな見た目や価値観の人でもこうやってお仕事できる場所があるというのは、ものすごく魅力的です。

今の時代、働き方も仕事も本当にさまざまじゃないですか。僕がアドバイスをするのはおこがましいと思いますが、もし今、これからのキャリアや働き方に迷っている方がいるなら、「嫌だったら辞めちゃえばいいよ」くらいの気持ちを持つのも一つの考え方かなと思っています。我慢してストレスを溜め込んで働く必要なんてない。
現に僕は、25歳の時に辞表を出しました。特に、これから一歩を踏み出す若い方に伝えたいのは、「挑戦する勇気」を大切にしてほしいということです。経験を重ねて、守るべきものや社会的な責任が増えていくと、どうしても踏み出すのを躊躇してしまう場面もあると思います。だからこそ、自分が「挑戦できる」と思うタイミングがあるなら、その勇気を使わないのはもったいない。今振り返ると、あの時に一歩を踏み出してよかったと思います。もちろん今だったら、怖くて絶対に辞められません(笑)。
社会や会社が用意した型に自分を合わせるのではなく、「自分の型」を持って、その型を社会にはめに行くスタイルが、これからの時代に合っているし、自分で自分の働き方を選び続ける力になる。まずは自分の軸を信じて、一歩を踏み出してみてほしいなと思います。
そんなコットンのお二人に、今回「job-meets」のCMに出演いただきました。
今回の新CMでは、自分のライフスタイルに合わせたお気に入りの働き方を見つけるという
きょんさん渾身のキャラクターと、西村さんの絶妙な掛け合いをぜひご覧ください。
