働き方改革や健康経営が注目される今、企業にとって「従業員の心身の健康を守ること」は重要な経営課題です。当社では、ウェルネス推進活動を通じて、従業員がいきいきと働ける環境づくりを進めており、「サステナブル総合調査 スマートワーク経営編」で4年連続三つ星認定という評価 にもつながっています。今回はその取り組みの一つとして開催した、女性活躍を支える「女性向けウェルネスセミナー」と、生活習慣改善をテーマにした「食事・睡眠・禁煙セミナー」の様子をご紹介します。
■女性のライフステージに寄り添い、更年期・PMS・がん予防を学ぶ「女性向けウェルネスセミナー」
産業医・久保恵子医師による「女性向けウェルネスセミナー」では、「女性のライフステージと疾患」「更年期障害」「月経前症候群(PMS)」「女性特有のがん」など、女性活躍推進と健康経営の両面から重要なテーマが解説されました。特に「更年期障害」については、参加者からも高い関心が集まりました。
更年期は「誰にでも訪れる自然な変化」 前向きに乗り越えるための知識を
更年期は避けられないライフステージの一部。男性にも更年期はありますが、女性は女性ホルモンが急激に減少するため、閉経前後の約10年間は骨粗しょう症や脂質異常、メンタル不調などのリスクが急増します。睡眠・運動・食事習慣の改善で症状が軽減することもあり、簡単にできるセルフケアが紹介されました。
今日からできるセルフケア(一部抜粋)
- 骨盤周囲のストレッチやウォーキング(太ももは「第二の心臓」ともいわれるので意識すると効果的!)
- 深呼吸で副交感神経を優位にし、リラックス
- 食生活の見直し(青魚・野菜・海藻でコレステロール予防、カルシウム補給で骨粗しょう症予防)
- 趣味を持つ、よく話しよく笑う(新しいことに取り組むことが心身の刺激に)
- セルフチェックツールの活用(必要に応じて婦人科受診やホルモン補充療法の検討を)
講師からは「更年期においては、性ホルモンの変化や子どもの自立、親の健康への不安など、心身ともに起こるさまざまな変化に備え、前向きに楽しむ習慣を持つことが大切。筋力・体力の維持はもちろんですが『何とかなる!』という気持ちも大事です」というお話がありました。
また、自身が「更年期かもしれない」と感じた際の職場での伝え方や、周囲がどのようにサポートできるかといった具体的なアドバイスも紹介されました。職場で理解を得るためには、「症状」「具体的な困りごと」「どうしたいか」「感情」を分けて伝えることがポイントです。特に「どうしたいか」を提案できる形で話すことで、上司も状況を受け止めやすく、適切にサポートしやすくなるなど、より実践的に理解を深められる内容でした。
女性の健康を守るために欠かせないPMS対策とがん予防
更年期障害だけではなく、PMSや月経困難症など若い世代に多い症状に関する話題も。PMS対策として「体調が悪くなる時期を見込んで予定を立てる」「イライラしてしまう、たくさん食べてしまうといった罪悪感を避けるために『今だけの症状』と自分に言い聞かせる」などの工夫が紹介されました。
また、女性特有のがん(子宮頸がん・乳がん・卵巣がん)は若年層の罹患率が他のがんより高く、年々増加傾向にあるため、定期健診による早期発見の重要性が改めて呼びかけられました。
参加者からは「更年期を迎え、仕事の負担と体調の変化に悩んでいたが、冷静に自分と向き合う方法を学べてありがたい時間だった」「将来に備えて基礎的な知識や対処方法を知ることができ、不安が和らいだ」「従業員、家族と接する際に参考にしたい」といった声が寄せられました。
■生活習慣を整えてパフォーマンスもアップ!「食事・睡眠・禁煙セミナー」
「食事・睡眠・禁煙セミナー」では、管理栄養士・田村節子氏を講師に迎え、日常生活で実践できる具体的なアドバイスが紹介されました。
忙しくてもできる!コンビニ食で栄養バランスを整えるコツ
忙しい日々の中でも、栄養バランスを意識した食事は健康維持に欠かせません。「主食・主菜・副菜・果物・乳製品の5つを意識」「朝食で体温・代謝アップ」「食べすぎ防止につながる『分食』」など、手軽に取り入れられるポイントが紹介されました。
特に参加者の反応が大きかったのが、「コンビニ食の選び方」。忙しいビジネスパーソンにとって、コンビニで食事を済ませる機会は少なくありません。しかし何気なく選ぶと炭水化物に偏りがちになり、血管の老化や将来的な筋力の低下につながってしまうそう。そこで手軽に栄養バランスを整えるための具体的な選び方が紹介されました。
コンビニごはんの選び方(一部抜粋)
- おにぎり:鮭・ツナなどタンパク質のとれるものに
- パン:卵・野菜・ツナサンドにするとビタミン・タンパク質がとれる
- 菓子パン:あんぱんは食物繊維・タンパク質が豊富。ミネラルの多いくるみパン、ぶどうパン、脂質が少ないベーグルなどもおすすめ
- 肉まん:1品で、タンパク質・脂質・炭水化物のエネルギー比率が良い(セミナーで一番の反響でした)
- プラス一品:サラダチキンや大豆バー、魚肉ソーセージなどを足すことでタンパク質補給
睡眠は脳のメンテナンス!ぐっすり眠るための夜の過ごし方
2021年に発表されたOECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と、調査対象となった33か国で最も短い水準にあります。慢性的な睡眠不足は、作業効率の低下や生活習慣のリスクを高める要因にもなります。
セミナーでは「休日の寝だめは体内時計を乱すので寝る時間・起きる時間を一定に」「質の良い眠りに欠かせないメラトニンの分泌をスムーズにするには、朝・日中に太陽光を浴び、夜は強い光やブルーライトを避ける」「ストレッチや軽い読書、ハンドクリームを塗るなど、複数のナイトルーティンを毎日続けることで『眠るスイッチ』が入りやすくなる」など、質の高い眠りを得るための具体的な工夫が紹介されました。
禁煙は、自分と周囲を守る第一歩
喫煙は本人だけでなく、二次喫煙や三次喫煙によって、周囲の健康にも深刻な影響を及ぼします。近年利用者が増えている加熱式たばこも、紙たばことニコチン量が変わらないものも多く、健康被害のリスクは減らないといわれています。
セミナーでは、禁煙を始めると「肌や肩こりが良くなった」「目覚めがさわやかになった」などの効果が感じられると紹介されました。「大事なのは自分に合ったやり方で行うこと。遅すぎることはないので、まずは一歩を踏み出すことが大切」というメッセージが強調されました。
参加者からは、「これなら続けられそう」「すぐに取り入れられる内容で実践しやすい」「これを機に生活習慣を改善したい」といった声が多くあげられました。
アルティウスリンクは今後も、メンタルヘルスや運動習慣支援など、幅広いウェルネス推進活動を継続的に展開し、従業員の健康と企業の成長を両立させてまいります。


